プリント基板実装の高度技術者集団 古賀電子です。
古賀電子では、基板の修理・オーバーホールをお受けしています。
写真は、ある設備に使われているプリント基板で、基板上に実装されている「電解コンデンサ」が原因で、設備が動かなくなってしまったため、電解コンデンサ交換の修理のご依頼を頂きました。
プリント基板の回路設計者は、自身が考える性能(電流値・電圧値など)に対し、安全率をみて通常2倍の性能を持った電子部品を使うよう設計します。
しかし、電子部品には耐用年数があり、これを過ぎると性能が落ちたり故障したりします。
特に、電解コンデンサは、耐用年数が過ぎると劣化が著しく起き、電圧の容量が半分以下になってしまいます。
回路設計者が2倍の安全率をみていても、電子部品の性能が規格値の半分以下まで劣化してしまうと、設計した回路が動かなくなる、つまり装置が動かなくなってしまいます。
電子機器(エアコン、洗濯機などの家電製品や工場などの設備などの総称)が耐用年数を過ぎると故障する原因は、このような理由によります。
今回、基板実装された電解コンデンサの寿命による劣化が原因で、動作しなくなってしまった装置の修理で、電解コンデンサの交換依頼を受けました。
基板を壊さないよう、丁寧に電解コンデンサを取り外し、新品の電解コンデンサに交換しました。
なお、電解コンデンサは、同じ電圧・容量の物を選定し、古賀電子にて電子部品の調達も行いました。
古賀電子では、電子部品の調達から行う事も可能です。
電子機器の修理等に関するお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。